カラダ大学開校の想い①ご挨拶
初めまして。
カラダ大学事務局の坂本真理です。
開校から2ヶ月半が経ち、
ようやく、その想いを書いてみようと、
PCに向かうことができました。
自分自身の体験から「カラダ大学」立ち上げに
寄せる想いを、綴ってみたいと思います。
私は、20年ほど女性誌、書籍の編集&ライターの仕事をしてきました。
中でも、自らのめり込み、生涯のテーマにしたいと思ったのが「健康」「予防医療」です。
幼い頃からアトピー性皮膚炎と喘息を持っていたので、それは必然だったのかもしれません。
自分で自分の身体を最高の状態にできる術があるならば……、それを実践したい。
生涯、書き続けたい。それには身体があってこそ。最初はそんな考えでした。
ただ「健康」「予防医療」については、これからの分野であり、
まだまだ研究が始まっていないものや、研究段階ものが多く、情報は混乱しています。
医師でさえ、両極な意見があり「いったいどっちなの?」と、原稿にもかなり悩んだ日々でした。
なので、情報を受け取る側の人たち(読者)が混乱するのも、当然です。
「まずは、健康情報に惑わされないで欲しい」
その想いが、身体について学ぶ場を創りたい! と私を突き動かしました。
私自身が、情報をどんどん出していたのに……なんですが……、だからこそ! なのです。
では、何を知っていれば、情報に惑わされないのでしょうか?
エビデンスベースで情報を解釈できること? 身体の医学的な知識? それとも身体の感覚?
私自身が、取材を通して「知り、実践し、学び」を繰り返した経験から、
現段階で思うのは、第一に「身体に関する基礎的な知識」は、
医学部に行かなくても、誰もが持てる時代が来て欲しいと願っています。
そして次に、まだ“人間“については、100%わかっていないのだから、
「これは、いい!」と、身体が感じたことを素直に受け入れること。つまり「身体の感覚」です。
感覚というと、目に見えないものを信じていると思われがちですが、
昨今では、皮膚や筋肉、関節などにある「感覚受容器」を正常に働かせることが、
健康だけでなく、情緒の安定、コミュニケーション能力、学術的な学びなど、
私たちが生きていく上で、大切なことの土台になっていることもわかってきています。
実は、私自身も「これだ!」に突き動かされ、アトピー性皮膚炎と喘息を改善したひとりです。
頭は「エビデンスがないものは信じられない」と言ってくる。
でも身体は「これをやると、身体が楽になる」と言ってくる。
結果、私は後者、「身体」の声に従っていくのですが、そのことはあまり言えない日々でした。
自分の身体に起きたことが、他人に良いとは限らない。
薦められるのは、エビデンスがあることが大切との思いが強かったからです。
でも、私がやったことではなく、個々人が「これだ!」と思えるなら、その感覚はいい。
その感覚は、おうおうにして間違っていない。
それに、そのことは、世の中の凄い人たちが必死に研究している最中で、
その結論が出るのはいつなのか? 私たちが生きている間なのか? も分からないのだから。
講談社「ヘルス&ビューティレビュー」という会員雑誌の編集者時代に、
呼吸器内科のドクターで、書籍「はじめての呼吸法」の著者、雨宮隆太先生に
「正しい呼吸とは何なのか?」という企画の取材でお邪魔したときのエピソードでくくります。
「ハーバードや、スタンフォード大学の連中が、
今まさに“呼吸”や“気”について必死に研究してるんだから、
呼吸の効果とかは、まだまだこれからなんだよ」
この取材から6年の歳月が経ち、今、アメリカではビジネス界にも瞑想ブームがきています。
ブームだからやるのか? エビデンスがあるからやるのか?
それとも、自分の身体が「これだ!」というからやるのか?
私は、第一に自分の身体の感覚を信じれる人を、増やしていきたいなーと思うのです。